どうも野球好きのためのフォーラムサイトgeek894.com管理人の894です。
今回は、明日から交流戦が始まるということで、交流戦直前までのセ・パ両リーグの各チームの印象と現状をいつものようにセイバーなどの様々なデータを交えて振り返っていきます。
前回までの記事
3カード終了時点

7カード終了時点

4月終了時点

5月14日までのデータ

試合数が進むにつれてデータがどのように変化していくのか楽しみです!
また、今回も「プロ野球ヌルデータ置き場」さんのデータを利用させていただいています。
様々なデータをチームごとに参照できるので非常にありがたいです。

現在の各リーグの順位
前回も順位の入れ替わりがありましたが、今回も大きな変動がありました。
ということでまずは各リーグの順位を確認していきます。
セ・リーグ
順位 | チーム | 勝 | 敗 | 分 | 差 | 勝率 |
1位 | 広島 | 29 | 19 | 1 | – | 0.604 |
2位 | 阪神 | 27 | 19 | 0 | 1 | 0.587 |
3位 | 巨人 | 23 | 24 | 0 | 5.5 | 0.489 |
4位 | 横浜 | 22 | 24 | 2 | 6 | 0.478 |
5位 | ヤクルト | 20 | 27 | 0 | 8.5 | 0.426 |
6位 | 中日 | 19 | 27 | 3 | 9 | 0.413 |
セ・リーグは交流戦直前に広島と阪神の順位が再び入れ替わり、広島が首位を奪還しました。
勝率を6割に回復した広島に対して、阪神は勝率を大きく落としてしまった結果となっています。
そして、気になるのが巨人です。
交流戦直前のここに来てとうとう貯金を使い果たして借金生活に突入しました。
今季の対広島成績が1勝10敗という記録的な連敗も話題になっていますね。
(実に42年ぶりとのこと)
ここでチャンスなのは横浜でしょう。
現在4位の横浜ですが、3位の巨人との差は0.5ゲーム差まで縮まっており、Aクラスがすぐそこまで迫ってきています。
交流戦でいかに勝ちきれるかが大きな鍵となってくるので注目ですね。
最下位争いをしている中日ヤクルトは少しづつ勝率を上げてきているものの、未だに借金を減らせていない状況です。
それでも、パ・リーグと比べるとまだまだAクラス入りを狙えるゲーム差なので頑張ってもらいたいところです。
パ・リーグ
順位 | チーム | 勝 | 敗 | 分 | 差 | 勝率 |
1位 | 楽天 | 30 | 12 | 0 | – | 0.714 |
2位 | ホークス | 30 | 19 | 0 | 3.5 | 0.612 |
3位 | 西部 | 25 | 19 | 1 | 6 | 0.568 |
4位 | 日ハム | 19 | 27 | 0 | 13 | 0.413 |
5位 | オリックス | 19 | 27 | 0 | 13 | 0.413 |
6位 | ロッテ | 14 | 33 | 1 | 18.5 | 0.298 |
パ・リーグの首位を独走している楽天は、交流戦直前の現在も好調をキープしています。
その勝率は未だに驚異の0.714と開幕前には誰も予想できなかった結果となっています(笑)
首位楽天を凄いペースで追うホークスも勝利数では楽天と並んでいます。
ゲーム差も3.5ですし、まだまだ首位争いの行方はわかりませんね。
西武も5月の後半に少しづつ勝率を伸ばしていますね。
パ・リーグの順位で驚きなのが、とうとう去年の覇者日ハムがここに来て4位まで順位を上げてきました。
巨人からトレードで移籍した大田の覚醒(?)もあり打線の調子が上がってきたことが大きいのでしょうか。
そしてオリックス…5月のオリックスと4月のオリックスは全く違うチームになってしまいましたね…。
早くも自力優勝が消滅してしまったロッテは未だに長いトンネルから抜け出せていません。
最下位とはいえ、この時点で首位とのゲーム差が18.5ゲーム…今季はAクラスを狙うのも難しそうです。
得失点差から導く勝率
毎回恒例となりましたピタゴラス勝率の時間です(笑)
得失点差をみるとチームの調子を把握しやすいので、個人的にはすごく気に入っている指標です。

今更ですが、ピタゴラス勝率の表についてはピタゴラス勝率を基にした順位で並べています。
セ・リーグ
順位 | チーム | 得点 | 失点 | 得失点 | ピタゴラス勝率 |
1位 | 広島 | 252 | 193 | 59 | 0.630 |
2位 | 阪神 | 189 | 159 | 30 | 0.585 |
3位 | ヤクルト | 167 | 171 | -4 | 0.488 |
4位 | 巨人 | 150 | 167 | -17 | 0.446 |
5位 | 横浜 | 185 | 211 | -26 | 0.435 |
6位 | 中日 | 153 | 199 | -46 | 0.372 |
首位に返り咲いた広島ですが、ピタゴラス勝率でも首位になりました。
得点力はさすがですね。
失点数も多いですがそれを圧倒的な打撃力で補っている今の広島の野球をよく表しているなと思います。
2位に下がってしまった阪神の得失点を見てみると決して数字が悪くなっているということはなさそうです。
今回のピタゴラス勝率で面白い数字が出ているのはむしろ3位以下のチームです。
巨人は広島との直接対決で大きく失点を増やしてしまったこともあり、得失点が大きくマイナスになってしまいました。
おもしろいのがヤクルトです。
なんとびっくりここに来て実際の順位より2つも順位を上げています。
得点力こそ横浜に負けていますが、失点数では巨人とさほど大きな差がなく交流戦の成績次第では本当にAクラスに入ることもあるかもしれません。
(実際の巨人とのゲーム差は3ゲーム)
パ・リーグ
順位 | チーム | 得点 | 失点 | 得失点 | ピタゴラス勝率 |
1位 | 楽天 | 213 | 138 | 75 | 0.704 |
2位 | 西部 | 209 | 159 | 50 | 0.633 |
3位 | ホークス | 230 | 182 | 48 | 0.615 |
4位 | 日ハム | 177 | 212 | -35 | 0.411 |
5位 | オリックス | 154 | 185 | -31 | 0.409 |
6位 | ロッテ | 132 | 235 | -103 | 0.240 |
得点力も投手力も安定して高い成績を収めている楽天は得失点差も優秀です。
というより、パ・リーグのAクラス3チームすべて優秀な成績を残していると言えるかもしれません。
このAクラスの争いは数字を見ているだけでもかなりおもしろいですね。
そんなAクラスを狙う日ハムは失点も大きく増やしているものの、前回(5/14時点)から49得点となかなかいい成績を残せています。
(そのぶん得失点差も増やしてしまいましたが…)
下位をみてみると、ロッテだけとんでもない値ですが、オリックスも前回の得失点-4点から大きく失点を増やして現在-31点と不調っぷりが際立っています。
各チームのバッティング成績
贔屓球団によってはあまり見たくない成績かもしれませんが、チームの調子を見ていく上で欠かせないデータですので今回も見ていきます(笑)
セ・リーグ
チーム名 | 打率 | OPS | 本塁打 | 盗塁 | RCWIN |
広島 | 0.278 | 0.766 | 44 | 37 | 5.67 |
阪神 | 0.241 | 0.681 | 33 | 22 | -0.18 |
巨人 | 0.237 | 0.640 | 28 | 24 | -2.42 |
横浜 | 0.251 | 0.672 | 28 | 16 | -0.57 |
ヤクルト | 0.245 | 0.675 | 24 | 19 | -0.79 |
中日 | 0.247 | 0.653 | 32 | 30 | -1.67 |
リーグ平均 | 0.250 | 0.682 | 31 | 24 | – |
バッティング成績において未だに圧倒的な成績を残しているのがやはり広島。
本塁打数も目を引きますが、チームOPS.766は立派ですね。
RCWINも両リーグトップなだけあって広島の得点力は文句のつけようがありません。
広島以外のチームのバッティング成績は意外にも団子状態です。
こうして各チームの打撃成績を並べてみると、たしかに巨人打線は調子が悪そうに見えますね。
最下位を抜け出せずにいる中日ですが、打率だけ見てみるとリーグ3位でホームラン数も盗塁数もいい数字に見えます。
しかし、どうも得点に繋げきれていないところがあるようで、OPSやRCWINはリーグワースト2位になっています。
パ・リーグ
チーム名 | 打率 | OPS | 本塁打 | 盗塁 | RCWIN |
楽天 | 0.279 | 0.784 | 46 | 13 | 3.72 |
ホークス | 0.273 | 0.782 | 54 | 32 | 3.95 |
西部 | 0.262 | 0.730 | 43 | 38 | 1.73 |
日ハム | 0.243 | 0.696 | 42 | 28 | -0.54 |
オリックス | 0.250 | 0.676 | 29 | 14 | -1.60 |
ロッテ | 0.202 | 0.57 | 25 | 10 | -7.14 |
リーグ平均 | 0.252 | 0.707 | 39 | 22 | – |
パ・リーグの上位3チームはどれもすばらしい打撃成績ですね。
3チームともOPSは7を超え、RCWINも高い数字が現れています。
楽天は盗塁数が少ないのが気になりますね。
ホークス打線の恐ろしさはさすがです(笑)
日ハムが最近順位を上げてきた要因はやはり打撃が好調になってきたことが理由でしょうか?
打撃成績でオリックスと差をつけ始めていますね。
また、朗報?かどうかはわかりませんが、ロッテの打率がとうとう2割に乗りました(笑)
交流戦では勝ち越してくれることを祈りましょう。
各チームの投手成績と守備
試合に勝つには得点力も大事ですが、守備もかなり大事な要素だと思っています。
ただし、実際の順位との相関はあまりなさそうです。

セ・リーグ
チーム名 | 防御率 | 四球 | 失策 | QS率 | RSWIN |
広島 | 3.56 | 191 | 29 | 61% | -0.47 |
阪神 | 2.86 | 150 | 39 | 54% | 1.79 |
巨人 | 3.26 | 129 | 21 | 60% | 1.28 |
横浜 | 3.95 | 169 | 25 | 46% | -2.63 |
ヤクルト | 3.31 | 129 | 24 | 60% | 0.84 |
中日 | 3.57 | 164 | 21 | 55% | -0.81 |
リーグ平均 | 3.43 | 155 | 26 | 56% | 0 |
打撃成績とは打って変わって投手成績ではパッとしない成績の広島ですが、QS率だけはリーグトップです。
先発が安定してゲームを作ってくれていることが、安定して勝ちを収めている要因といえるかもしれません。
ただし、四球の多さや大事な場面での失策が目立っている気がします。
阪神は失策数だけ見るとリーグワーストですが、全体的な投手成績はリーグトップの成績です。
投手成績をみると、まだまだ阪神と広島の首位争いは熱くなりそうですね。
実際、歴代でも最強と言われる今年の広島打線でも阪神投手陣から点を取るのは容易ではありません。
広島相手に炎上を続けているおかげか投手陣の不調が嘆かれる巨人は、決して投手成績が悪いわけではなさそうです。
実際投手成績はリーグ2位ですし、失策数も四球数も非常に少ないですね。
横浜が強力な打撃陣を持ちながらもイマイチ成績を伸ばせずにいる理由は、投手陣の安定感のなさにありそうです。
先発の安定感に欠け、四球からの失点も少なくないようです。
毎年「投手陣さえよければ優勝候補」と言われているヤクルトは、現段階に限って言えば悪く内容です。
しかし、今年は主軸の山田選手や川端選手などの不調があり、打撃成績がついてこないという例年とは真逆の状態です。
最下位の中日は投手成績に関しては何とも言えませんね。
もうすこし極端な値ならコメントの使用もあるのですが…(笑)
パ・リーグ
チーム名 | 防御率 | 四球 | 失策 | QS率 | RSWIN |
楽天 | 2.98 | 122 | 17 | 62% | 3.89 |
ホークス | 3.67 | 157 | 12 | 43% | 1.57 |
西部 | 3.30 | 130 | 22 | 53% | 2.38 |
日ハム | 4.19 | 159 | 32 | 35% | -3.14 |
オリックス | 3.73 | 168 | 30 | 57% | -0.12 |
ロッテ | 4.54 | 197 | 30 | 46% | -4.58 |
リーグ平均 | 3.75 | 155 | 23 | 49% | 0 |
相変わらず楽天に関しては非の打ち所がありません。
得失点を見てもわかりますが、投打ともに好調で隙のない野球ができています。
さすがは梨田監督というべきでしょうか(笑)
それ以外のチームは、日ハムを除いて団子状態です。
AクラスのチームとBクラスのチームの違いは失策数の多さでしょうか。
AクラスとBクラスで守備成績がはっきりと分かれています。
日ハムだけ防御率・QS率ともに崩壊状態…いったいどうしてしまったのでしょうか。
最後に
早くも明日から交流戦が始まってしまいますが、今年も交流戦の成績が今後の順位に大きく関わってきそうです。
セ・リーグは巨人を含む3位争いが激化しそうですし、パ・リーグの下位チームは例年のようにセ・リーグのチームに勝ち越せるかが今後の巻き返しの鍵になるでしょう。
私はカープファンなので、今年こそセ・リーグがパ・リーグに勝ち越すことを夢見ていますが、果たしてどうなることやら(笑)
今後もプロ野球から目が離せません。
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